白山の郷・運営法人撤退の影響広がる

5/10/2024

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自治体の責任で介護サービスを保障させよう

特養ホーム「白山の郷」(白山5丁目)を運営する法人・福音会が、区が実施する大規模改修中に 「区からの財政支援が得られない」等の理由から、2024年度一杯での撤退を区へ通知し、区が了承してから半年が経過しました
「福音会撤退」による影響が表れてきており“文京の介護はどうなるの”との心配の声が複数寄せられています。どんな影響が出てきているでしょうか。

特養の次期運営法人は?

区が庁内で行ってきた次期事業者選定の進捗を4月に確かめてみると、 区は次期法人の事業着手の時期を「提案制」にしたことで、複数あった次期法人のどの提案も「大規模改修後」だったことが判明。 その為、今年度末の2025年の3月末から大規模改修の工事着工予定である夏頃までは運営事業者がいなくなることとなり、 今年度中に特養入所者の移転を完了させることが必要になっています。

居宅介護支援事業所は?

介護サービスを利用する場合、利用計画(ケアプラン)作成を担うのがケアマネージャーです。 ケアマネ業務を担う「居宅介護支援事業所」を区は次期法人選定で求めていません。 白山の郷に併設の居宅介護支援事業所は9月で閉鎖を利用者に通知しており、 利用者や他の介護サービス事業者から「どうなるのか」との心配の声が寄せられています。

3つのデイサービスセンター

福音会が担う白山・向丘・本郷の3つのデイサービスでは「介護士など職員の離職が続いている」との心配の声が寄せられています。高齢者の健康と命を預かる介護施設のサービスがきちんと継承されていくのか不安は尽きない状況にあります。

あんしん相談センター富坂

高齢者あんしん相談センター(地域包括支援センター)は高齢者の“よろず相談所”です。 「あんしんセンター富坂」の運営は福音会が区から委託を受け、白山の郷内に事務所を置いて担ってきました。 区の責任で代替場所を確保し、次期法人が個別ケース含め引継ぎする期間も十分に確保する必要があります


介護利用者・従事者の声をお寄せ下さい

日本共産党文京区議団は2月の本会議で福音会が運営する施設を利用する高齢者や家族の不安の声を紹介し対応を求めました。 区長は「入所者について個別に意向を伺いより丁寧に対応してまいります」と答弁しています。
入所者はもちろん利用者・従事者を含めて、不安や要望を区へ投げかけ、答弁を具体化させる必要があります。
不安や要望がありましたらご相談ください。

白山の郷 前景

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