「核抑止」ではなく核兵器廃絶こそ

8/23/2023

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非核平和都市宣言した文京から平和の発信を

原子爆弾が世界で始めて広島・長崎に投下された1945年8月から78年目の夏を迎えました。人間を無差別に焼尽くす核兵器の非人道性、被爆者自らの証言と平和を求める運動が力となって明らかにされ、2021年に核兵器禁止条約を発効させました。核兵器の開発・実験・使用・使用の威嚇を国際法で「違法」とする条約は画期的です。
しかし、唯一の戦争被爆国である日本の政府は核禁条約に参加せず、広島サミットでは核兵器は「防衛目的」で「侵略を抑止し戦争と威圧を防止」するという核抑止力論を宣言しました。広島の被爆者であるサーロー節子さんは「7人の各国首脳が広島まで来てこれしか書けないとは胸がつぶれるようです。死者に対する大きな罪だ」と語りました。
金子区議は6月の本会議で区長に「非核平和都市を宣言し、平和首長会議にも加わる自治体の首長として、サーローさんの言葉をどう受け止めたか」と質しましたが、区長は「個人の見解」と切り捨て、国に条約参加を働きかけることも拒否しました。核兵器廃絶を求める声や思いを、一人ひとりが発信することの大事さが原爆投下78年目に際立っています。

文京で4つの平和・戦争展が開催

区役所1階では7~8月にかけて4つの平和・戦争展が開催され多くの市民が鑑賞しました。

  • 「鉄の造形作家 武田美通 戦死者たちからのメッセージ」(7月20~25日・武田美通・鉄の造形を広める会)
    • 元日経新聞記者の武田が戦死した兵士を鉄で造形した30作品が展示されました。
  • 文京区主催の「戦災・原爆資料展」(7月27~31日)
    • 区内での空襲被害や原爆に関するパネル展示と証言映像等の上映が行われました。
  • 「原爆の悲惨さを伝える「原爆の図展」(8月7~9日、原爆の図を見る会・文京)
    • 画家の丸木位里と俊が描いた被爆直後の広島で炎に包まれた町や死体が積み上がる様子の作品が原寸大のレプリカで展示されました。金子区議は文京区原爆被害者友の会(会員37人) の村山季美枝会長から案内を受け参加し、挨拶を交わしました。
  • 「第5回平和を願う文京戦争展~日本兵が撮った日中戦争「南京で何が起こったのか」(8月10~12日、日中友好協会等の実行委)
    • 文京出身の村瀬守保さんが中国の戦地で撮った写真を展示。戦争の加害と被害を見つめ、兵士の日常や遺体が並ぶ様子まで様々な場面が写されています。
      実行委は第一回から区教育委員会に後援申請したものの、日中友好協会が作成した写真パネルに記載した説明文に関して「議論が分かれている内容で中立の立場を取るべき」と今年も不承認でした。東京新聞の取材に小竹ひろ子実行委員長は「歴史に正面から向き合わなければ、日本が世界から信用されなくなってしまう」と述べ、後援を求めていく考えを示しました。一方、区教委は「南京大虐殺」という表現が政府見解と異なるとし「表現を変える等の対応をしてもらうことが、議論の入口になる」と説明したといいます。

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